【統失自伝エッセイ7】さまよう者の流儀 中編

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さまよう鎧は、鎧で自分の身を隠し、敵と相対する。

自らのルール、流儀を隠し、組織の野郎どもと戦う。

そして、今日も俺は戦っていた。

俺の行動、流儀。

これを奴らに読ませない。

今、番組で、みんなで考えようワトソンの行動流儀を。

といういきつく先のわからない番組をやっている。

という妄想をしている。

そして。

今もコンビニの機械の前で。

お金というライフをおろすかおろさないか。

俺は、しかし、その機械を押した。

お金をおろしてしまうのか。

そして。

俺がやった行動。

それは。

9月に行われるカープ VS 中日ドラゴンズ ナゴヤドームの試合のチケットの購入である。

2000円くらいの外野自由席だった気がする。

これに、やくみつるは驚く。

これは読めなかったと、解説。

さらに、驚く行動をとる。

俺が購入しようとしていたのが、なぜか、17年近く応援しつづけていた、カープの観客席のチケットではなく。

中日サイドの応援席のチケットであった。

17年間も応援しといて。

ここにきて、今年優勝間際、25年ぶりの優勝を飾ろうとしているカープを裏切ろうとする、裏切り行為。

これにやくみつるは、こいつは面白いな、と解説。

俺は、やくみつるを驚かせた。

やったぜ。

そして、多くのカープファンたちが。

ワトソン……カープを裏切らないで……

そして、中日ファンの声も聞こえる。

ようこそ、中日ファンへ……

俺は、コンビニから出た。

そとの駐車場に、車から出てくる、強烈な存在感を放つ女性綺麗な女性がいた。

俺と同じくらいの歳のころ。

妖艶な微笑みで、クールな眼差しで、車を降りて、コンビニへと入っていく。

ちらっと俺のほうを向いて。

とそこで。

オードリーの若林がささやく。

『中日ファンの子だ……』

その子は可愛い。

その子なら外見的には、付き合うなら大歓迎。

しかし、その子のことを妄想すると。

その子は、中日ファン一筋の女の子ではあるが。

多夫一妻を掲げる、女の子である。

世の中の中日ファンの有望な男の子を探して、車を飛ばして、俺のところまで追跡してきたようだ。

まぁ妄想なのだが。

車のナンバーはたしか。

9・6・8・5か。

9・6・8・4か。

どっちかだった気がする。

これは、俺がそのときその番号をその場でメモしたので、なんとなく覚えている。

おそらく、今後、組織とともに、女の子は俺を追跡してくるのだろう。

俺は、それを気にしながら、車を走らせた。

いろんな人の妄想がでてきた。

車を運転している最中。

学生時代の留年生が。

そろそろ足つぼマッサージのローラーが欲しくなるぞ。

確かにそんな気持ちになってきた。

他にも。

哀川翔が過去に川で見せてくれた剣を思い出して、

俺も作ろうかなと、金属のパイプを買おうかなって思ったりして。

そんなこんなで夜を迎えた。

よるは、まねきねこと言うカラオケボックスに行った。

ここで、日付を越えよう。

このまねきねこは、妄想だが、明石屋さんまがオーナーのカラオケ店であるようだ。

さんまは言う。

いろんなカラオケの時間とかオプションのプランがあるが。

実は500円でずっと時間無制限に歌い放題に出来るプランがあるんやで、と。

俺は、その方法を知らないし、それをしなかったが。

俺は、怖そうな表情で、料金プランや店内のルール案内説明を最初から最後まで黙読した。

そして、一人カラオケが始まった。

持ち物として、自由帳のノートに、色えんぴつをもっていた。

絵を書くつもりだった。

俺は、曲を歌わず、覚えようとして、歌は全く歌わなかった。

色鉛筆で絵や塗りえみたいなのをしながら。

となりに、妄想でアンジャッシュの渡部が座ってきた。

そして、個室のなかに、一般人の綺麗な女性が二人くらい5にんくらい入って来て。

アンジャッシュの渡部さんがその女の子の顔をみて、選定。

この子とこの子!

と叫ぶ。

どうやら、この後、一緒にワンナイトラブをしたい女の子を選んでいるようだ。

俺は、ワンナイトラブの恐怖を知っている。

男は女の子に快感を求め、ところかまわず、綺麗な女性にアピールしまくる。

女の子は快感ではなく、愛を求めて、男を求める。

芸能人の多くの方々はこのワンナイトラブをしまくっている人が多いようだ。

でも、気をつけないといけないことがある。

その女の子を本当に愛してしまうケースだ。

愛してしまうと、あとがめんどくさいと、数多くの有名人が言っている。

アンジャッシュの渡部も。平成ノブシココブシの吉村も。

愛してしまった場合のその後の悲劇を吉村は語る。

一晩の快楽のために、ワンナイトでその子を本当に愛してしまった場合、あとあと、その子が気になって、まず、いろんなことが手につかない。
あの日のワンナイトの女はどこでなにやっているのだろう。他の男としているのだろうか。お互いがそうした愛の気持ちが芽生えてしまったら、嫉妬の心が生まれてしまう。そして、その後ワンナイトをしていることをひた隠す。最終的には、浮気されたという思いになり、必ず壮絶な喧嘩をして、別れる、という結末になるのである。

それはとても傷つき続ける行為。

ならば、傷つかぬよう、最初から、誰も抱かずに童貞を貫くか?

傷つかないように、その女の子を愛さないで、快楽を求めるか?

どっぷり愛して傷つき続けるか?

どんなことでも、最後には涙が待っている。

さまざまな人の思惑や考えがある。

それに、やくみつるは

『派閥はある』

と言っている。

いろんな派閥。

どのようにエッチをするか。

エッチには距離感や間合いがある。

童貞が危険なのは、この間合いを分かっていない奴が多いという意見がある。

もし、童貞を捧げたものは、その子を完全にどっぷりと愛してしまう。

風俗嬢であろうと。

人妻であろうと。

風俗嬢を愛して、童貞を捧げたパターンは。

その子を深く愛し、その子と相思相愛になってしまい、風俗の仕事が出来なくなる。

営業停止状態となる。

そうなったら仕事にならない。

そして、もし、派閥の違うもの同士、エッチをした場合。

とくにヤリマンビッチの女の子が、童貞を喰った場合。

これは、これは童貞の死を意味する。

その後の浮気で捨てられ、童貞は涙を流す。

それだけならいい。

もし、子供ができた場合。

中絶を好み、その生命の涙を流し、強くなる女の子もいる。

童貞サイドは愛した女性が中絶した場合。

これは、もうおそらく、ショックで必ず死ぬだろう。

俺の持論で、童貞をヤリマンが喰うのは不可能である、と思っている。

妄想だが。

俺の尊敬する作家さんも、ベットで一晩に営みに臨むとき、挿入時、その女の子が中絶派の女の子だったら。

アソコから、危険なトリカブトのオーラを察知し、おちんちんがへにゃと、なる。

これは、もう本能の世界。

童貞に備わった、能力の一部である。

したがってまだ俺の尊敬する作家さんは童貞が多いのである。

俺もどうやらトリカブトのオーラを察知できる能力があるようだ。

俺が好きだった人妻のひとと、一戦交える妄想をしたとき。

あり得ないくらいの嫌悪やストレスのトリカブトのオーラを感じてしまっている。

これは、中絶されてしまう。

絶対にいれてはならない。

さまざまな派閥。

いっぱいある。

①人に興味を持たない、愛さない童貞を貫くパターン。

②人には興味も持つし、愛するが童貞は貫くパターン。

③愛さないで、体の関係を持ち、ちゃんと避妊し、傷つかないでやる生きるパターン。

④愛するし、体の関係を持ち、ちゃんと避妊するが、傷つき続けるパターン。

⑤愛さないで、体の関係を持ち、避妊せず、子供を中絶させるパターン。

⑥愛するし、体の関係は持つが、避妊せず、子供を中絶させるパターン。

こまかく分けると独身男性はこの6つに分類される。

俺は、②の人に興味も持つし、愛するが童貞は貫くパターンを選択しているようだ。

さらに、大きくわかりやすくわけると

中絶軍と非中絶軍の二つに分類される。

一番問題視されるのは、深く愛していながらも中絶するパターンだ。

これは、許されない。

俺は、許さない。

というか、多分、それをされたら俺は死ぬだろう。

それはもう、命を脅かしかねないのである。

ここにいる渡部さんは、どこに分類されるのだろうか。

俺は、そこを妄想して考えるが、おそらく、愛さない努力をするが、結局愛しちゃったりして、あとから泣いたり、喧嘩したりしてその、悲劇のループを繰り返し続けるのだろう。

平成ノブシココブシの吉村も、相手を愛さないでエッチする方法を語っていた。

とにかくちんぽ。

ちんぽだけに意識を向ける。

相手の肌に自分の肌をくっつけない事。

密着させないこと。

これがエッチで重要な間合い距離感の保ち方だ!

そう豪語する。

妄想だが。

妄想ばかりしているが。

俺は、一人で色鉛筆でなにかを書きながら、曲をつける。

その都度、妄想する。

アンジャッシュの渡部が、

おまえ、いまこれこれこういう理由こういう気持ちでこれかけたろ!

すべて言いあてられてしまう。

女のこといちゃいちゃしながら。

俺はそれを羨ましそうに見ている。

女の子と女の子の間に渡部さんがいる。

渡部さんがちょくちょく俺に酷いこと言ってくる。

弄ってくる。

いじめてくる。

それを女の子たちが笑う。

俺は、もう限界だ……というときだけ。

肌色の色鉛筆を使う。

それが合図である。

渡部さん、このへんにしといてくださいと。

渡部さんもこの合図のことを知っている。

そこで、ワタベさんの弄りはやめ、逆に俺を少し褒め始める。

それを聞いて二人の女の子は、すごーい!

と俺を褒めてくれる。

俺は嬉しい気持ちになる。

そんなことを繰り返しているのち。

俺は、ついつい和田アキ子の曲、ギャンブラー伝説哲也のオープニング曲を流してしまう。

REACH OUTという曲を。

俺は麻雀漫画の哲也が好きなだけで。

和田アキ子は好きじゃない。

そこでまた和田アキ子の妄想が始まる。

和田アキ子はこの曲をかけたことに気をよくし、その後俺が芸能界に入ったのち、しつこく付きまとってくる。

俺の唇を奪おうとしたり、子分にしようとしたり、出川や岡田や松村のように、自分の舎弟にしようとしている妄想をしてしまう。

この曲をここでかけなければよかったと後悔してしまう。

酷い後悔。

とりかえしのつかない後悔。

俺は、芸能界に入ったら、俺の地元からAKBに入った川本紗矢さんを経由し、AKBや乃木坂48の路線の子達と、共演し、仲良くなってやろうという、妄想をすごくしていた。

だが、お前を乃木坂やAKB方面に向かわせないとする、和田アキ子の陰謀が邪魔してくる妄想。

乃木坂の子達や、AKBの子達も、『赤い学生気分さん』『赤いさん』がこっちの方面にこないかな?

と期待しているが、和田アキ子が怖くて、関わりをもつことが出来ない。

脳内で、AKBの横山さんとプラトニックに、こっそりテーブルの下で見えないようにお手てを繋いだり、山本彩ちゃんといろいろしたり、いろんな妄想があるのだが、全て、和田アキ子がぶち壊しにしてしまう。

俺は、諦めた。

アンジャッシュの渡部もこの曲を流してしまったことについて、何か語ろうとしない。

おまえ、やってしまったな、と。

俺のなかで、妄想の番組は後半にさしかかっていた。

とそこで、ワトソンは思い出す。

事態の怖さを。

あ、やばい、おれ。

チケット買って、残り2000円しかなかったんだ。

カラオケ代を払ったらいくら残るのだろうか?

ちゃんと家まで帰れるのだろうか?

さまよう者に、希望の明日は来るのか?

つづく。

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