うさぎドロップ 感想
【キャラ】 ★★★
【ストーリー】★★★
【芸術性】 ★★★★★
【世界観】 ★★★
【BGM】 ★★★★
【オススメ度】★★★★
管理人@ワトソン 感想
初めにこの作品を見て感じたことは、『これ絶対最後感動するやつだ』という印象を受けました。
大物感があるというか、名作匂がするというか、そんなイメージでした。
最後の予想としては、母親と同居することになって元の鞘におさまって、ダイキチと別れるÊNDかなって思っておりましたが、全然違いました。
結局終わりとしては、ダイキチとリンの暖かな生活は、今後も続いていくぜENDだったので、予想を見事に裏切られました。←そんなに悪い意味ではない。
僕の願いとして、リンには本当の母親に愛してもらって欲しいという思いが強くあり、母親と生活していくことを終わりの形として考えましたが、作中の母親は漫画家で、自分の我が子より、仕事優先の人間だったため、これではその終わりの形は迎えられないだろうなと思い、納得しました。
特に第5話の『ダイキチはダイキチでいい』のお話は、ダイキチがリンの母親と再会し、リンには苗字はダイキチと同じ名を名乗らせ養子にしてほしいという提案に、リンは素直にあっさり『やだ』と答えます。
ダイキチが父親になるのがいやということより、ダイキチはリンにとってダイキチのままでいい、というかダイキチのままがいいという部分に、僕も目から汗が流れそうな気持ちさせられました。
リンにとってダイキチは、父親としての存在ではなく、ダイキチという絆で繋がっているんだという事に、私はえらく感動しました。
名作匂が漂ったこの作品は、期待値を大きく超える仕上がりとまでは言いませんが、我々が忘れかけていた家族の暖かさ、日常の平穏、それらを思い出させてくれる良作だと思います。
なんで納得のおすすめ度★4つといたしました。