名画のメイキング秘話

橋の上に。

車を止める。

車の前に。

バケツを置く。

車のボンネットの上に。

まっさらな自由帳を置く。

そこに何の意味があるのか。

そこには全く何の意味はない。

そうしたい。

ただそうしたいという。

そういう思いがあるだけで。

そこで、左手で、適当な絵を描く。

俺は、右効きである。

左では上手に描けない。

でも。

なんだか、それはなんだか味のある、趣を感じる文字や絵となる。

きっとこれは、女性の脳。

右脳を使っているのだろう。

左手で描くと、女性的な優しさのある絵になって。

右手で描くと男性脳と言われる左脳を使い、力強い躍動感ある絵となる。

そして、適当な絵を描いたのち。

俺は、車の中から、フルメタルパニックの燃えるワンマンフォースというラノベをとりだして。

そこで哀川翔が脳内で語りかける。

『これから魂の模写がはじまる』

そんなことを語りかけて。

俺の心に火がつく。

最強に凄い絵を。

最高にカッコよい絵を。

最高傑作の模写を。

この自由帳に描いてやろうと。

俺は、ボンネットの上に置いた自由帳に。

全身全霊をかけて絵を描く。

この絵は名画になる。

いや、絵だけではない。

今。

この瞬間。

描き上げるまで。

その全てがドラマになる。

俺は、今盗撮、盗聴されている。

ならば。

もっとこの盗撮が、わかりやすい場所に移動してやろうと。

俺は、少し絵を描いて、車に乗り込み、車を走らせた。

置いておいたバケツに気づかず。

バケツを引いてしまう。

バケツが割れ、壊れてしまう。

バケツの破片が、地面に落ちる。

それに気づいて、そのバケツや破片を拾い。

車を再び走らせる。

図書館へ向かって。

図書館への道中も。

俺は、盗撮盗聴されている事を意識したりして。

車を走らせること15分弱。

図書館の駐車場に着く。

俺は、さっきの自由帳と、色えんぴつ。

燃えるワンマンフォースのラノベを持って。

図書館の中へ入る。

図書館のテーブルへ向かって、歩く。

図書館の中にいる人は、みんな組織の人間だ。

あちこちにある防犯のカメラも俺を監視するためのものだ。

俺は、あえて、そのカメラの近くに背を向けてテーブルの椅子に座り。

そこで、魂の模写を始める。

何かと同時に戦っているかのように。

緊張感の模写を始める。

それは、まるで、デスノートで言えば、ポテトチップスの中にデスノートの切れ端を隠し。

カメラの目を欺くかのように。

俺もその模写を続ける。

いや、盗撮されているカメラを意識しながら。

ここでも、左手、右手を使いこなし、そこに命を吹き込む。

カッコイイと思う躍動感を表現したいときは、右手で描き。

女性を描くところは、優しげに左手で描く。

そして。

ある程度描いたところで。

俺は、荷物をもって図書館から出る。

駐車場の車に戻り。

俺は、コンビニへと向かう。

今、この行動は監視されている。

間違いなく監視されている。

ならば。

俺の思いを。

伝えるように。

表現するように。

買い物をしよう。

コンビニに入って。

未だに何をそこで買ったのか。

確かな記憶が自分の中に残ってる。

この買い物はあずきさんも見ている。

俺が、初めて告白したネットの熟女のあずきバーさん。

俺は、まず、あずきバーのアイスを手に取る。

この買い物はあずきさんへのメッセージだ。

次に何を買うか。

あれにしよう。

これは、あずきさんへの許せない気持ちなのか。

揶揄する意味なのか。

笑いをとろうとしたのか。

俺は、あずきバーを手にとったあと。

マグロの缶を手にとり購入することを決めた。

ワンナイトはめちゃ好きとラインで語っていたあずきさん。

私がエッチの時、マグロ女だと言いたいの!

そんな、声が聞こえてきそうな、そんな気がした。

レジに並ぶと。

レジの近くに、氷に冷やされる飲み物があって。

その氷に忙しそうに、触れていいのか、騒ぐ小さな少年がいて。

少年のお母さんは何も答えない。

この氷触ってもいいの?

持ってってもいいの?

そんな忙しい質問も。

お店の人も、親も答えない。

俺は、後ろから答えた。

いいか悪いか書いてないから、別にいいんだよって。

そう言って、少年はその氷に触れ遊び始めた。

この瞬間。

今から20年以上前にも。

俺が少年だったころ、コンビニで凍りを触れようとしていた俺の後ろで。

俺と同じ格好であずきバーとマグロの缶を買おうと待っていた人が。

いいか悪いか書いてないときは、触っていいんだよって。

そう言ってくれた時の、微かな記憶をおもいだした。

そうだ。

子供は好奇心旺盛で。

多くのどうでもいいような、自分のスキルの中にない事を、いっぱい質問する。

この子には、そのスキルがないんだと。

そして、今この状況。

本当にくりかえされている感覚。

きっとこの子も鬱になって。

誰かを好きになって。

ここで、俺と同様、あずきバーとマグロの缶を買って。

そういう繰り返しが行われるんだろうなって。

そう感じた。

俺は、あずきバーとマグロの缶を購入し、コンビニを出て、車に乗り込んだ。

車を走らせ、家に向かった。

外はさっきまで、晴れていたが。

今は、雨が降っている。

この雨は、カープの鯉の時代を到来の主張の雨だ。

今やっていること。

この一瞬一瞬が。

今から模写する伝説の名画へのメイキング秘話になる。

俺は、家に着いた。

家の元牛舎の物置の前に、車を止める。

世の中に対して。

今、とくにあずきさんのような綺麗な女性に対して。

ワンナイトがめちゃ好きという過去の発言に対して。

いたいけな僕を騙したなーとか。

よくわからないが、うん、許せんという気持ちで。

俺は、あずきバーを食べながら、マグロの缶を持って、犬小屋へと向かった。

犬は猫を襲うことがある。

猫が犬に近づいたら、下手したら殺されるかもしれない。

過去にも殺されたり、怪我した猫がいた。

俺は、誰かに、何故か、許せない気持ちで。

マグロの缶を犬小屋の近くに置いた。

それに気づいた、猫は危険な犬の近くに近づいてきたら。

かなり危険だろう。

解説するとこの行動は。

俺はあずきバーを食べている。

俺は俺。

あずきバーはあずきさん。

マグロの缶も、あずきさん。

それに近づいてくる猫。

これは、あずきさんとセックスしたくて近づいてくるワンナイト大好きヤリチン。

それを喰い殺そうとする犬。

これも俺だ。

つまり。

この一つの事象を。

食べられているあずきさんと、食べている俺で、客観的目線で、その危険が起こりうる一幕を。

演出してやろうと。

そうしているのではないか。

でも。

それだけではフェアではない。

下手したら猫が死ぬ。

そこに俺自身の危険がない。

俺も痛みを伴わなければならない。

そこで、俺は、前もって、雨の中牛舎の前に止めた車を。

エンジンをつけないまま、ライトをつけておく。

これが、俺が伴う代償の痛みだ。

もし、時間がたてば、車のバッテリーは上がってしまうだろう。

まぁ、本当に猫が近づいて来たら、まるで、その男は危険だと、その犬は危険だと。

俺がマグロの缶を拾い、回収するだろう。

俺があずきさんの前で、ヒーローするのである。

もう誰が助かって。

誰が得して。

誰がどうなってって。

それがよくわからないこの状況。

そんな恐怖の訳のわからない行動をとっていたら。

やはり、俺のバッテリーがあがるかもしれないと言う恐怖が先行し。

結局マグロの缶を回収し、車へと戻る。

車のライトを消し。

家へと戻る。

家の前で。

玄関の前で。

俺は、さっきの続き。

名画の模写を始める。

雨はすっかりやんでいた。

玄関の前に、机と椅子を置き。

魂の模写を続ける。

でも。

この今までの行動の中で。

まだ、秘話が足りない。

この名画のメイキング秘話。

俺はそこで、ふと焼き肉を食べようと思い。

炭と、網と、豚肉を用意し。

焼き始めた。

でも全然うまく焼けない。

そこで。

ここにメイキング秘話のスパイスとして。

ほんの一滴のスパイスとして。

網をどかせて、炭の上に。

その炭の上に。

一滴のオシッコをかけた。

たった一滴だけ。

俺は、これで、メイキング秘話にさらなる伝説が加わったと感じた。

過去に麻雀の滝沢和典プロも。

同じようなことをしたと俺の脳内で語っている。

そこで、俺は一滴のオシッコをかけたと。

それに、麻雀会の女流プロの二階堂亜樹さんも。

笑っている妄想をしたりして。

結局炭でなかなか肉は焼けないので。

新富士バーナーで炙って、肉を食べた。

なんか、キャンプのバーベキューをしたっていう気持ちを味わいたかったのだが。

それも出来ず。

結局、家の中の台所の机で。

そこで絵を描き、その名画は完成しました。

この名画。

のちに多くの人達、著名人に評価を受けるだろう。

そんな妄想をしながら、その日も不毛な一日が過ぎていくのであった。


にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)