【漫画感想】変身のニュース 著:宮崎夏次系

ワトソンの感想

この漫画を読むに当たって、何を描いたも見るんですが、どういう人間性の人が描いたかを、意識して読んでしまいます。

この漫画を描いた宮崎さんは、読者の顔色をうかがっている感がなく、読者に媚びている感じもなく、自分の描きたいことを素直に描いてある、非常に斬新な発想の作品に見えました。

命に関わることを、主題にとりあげているのが多く、しかし、それら重い題材は、さりげない日常と織り交ぜて描くことにより、面白いユーモアを演出していると感じました。

その温度差がなんとも滑稽で、この漫画の最大の魅力(売り)であると思いました。

オチの意外性も、そのキャラクターの思想や思惑などと逆ベクトルに展開されており、余韻も非常に残る作りになっていました。

おそらく、4コマ漫画とかも向いていそうな漫画家さんだなと感じましたし、刺さる人には刺さる漫画であると感じました。

僕は刺さりました(笑)

しろくずの感想

宮崎夏次系さんの漫画と出会ったのは何年か前。表紙のイラストと静かな雰囲気に惹かれて購入した。すごくおもしろくて忘れられない漫画だなと思ってから宮崎さんの漫画に触れることなく現在。偶然見つけた雑貨屋の本のコーナーにたくさんの宮崎さんの漫画が…もうこれは興奮したね。買うしかないと思ってレジに行きました。

さて、内容の感想に移ろう。

中は短編になっていて、爆弾犯の家族や首吊りを命じられた青年など、残酷とコミカルと日常とが興味深く描かれる。どうしようもなく悲しいことがあったとしても最悪の結末にはならなくて、未来がちゃんと開けたゴールが用意されている。救いの話であると思った。悲しみを安易に話のクライマックスにせずに、意図的にギャグで救ってあげているんだなって思ったし、その子に未来を用意してあげている。「笑い」の中には安堵も諦めも開き直りもいろいろ混じっていて、見ていておもしろい。

宮崎さんの世界観は素敵で、独特に脚色された日常であるとおもう。性も家族の問題も、取り扱っているものを通して人間のとてもデリケートな部分を描いていると思った。裸のコンプレックスって感じ。「認めてもらう」ことの喜び、信じていたことが、妄想でなく「ほんとう」であった瞬間、突然の未練からの脱却…どれもこれも人生で体験しそうでないようなあるような…感覚的に自分に重なる部分は少なからずあると感じる。どうしようもない、どうにもならないことは多いけど、人はそう簡単に終わらないし終わらせてくれない。人の人生はこういうものだと思う。

美談や分かりやすい善悪、オーソドックス感など、そういった余計なものは一切なく、ただまっすぐで残酷であっさりしてていて、清々しい詩のような余韻のある深い漫画だと感じた。好きだなあ。
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