【創作論】創作の動機について考えてみる

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我々は、何故創作をするのでしょう?

この有限の時間の中、有りもしない事を空想し想像し、それらを人に伝わる形にして、小説やラノベにして発表する。

何故こんな時間のかかる事をするのでしょう?

この記事は、その

『創作の動機』

について、まとめて見ました。

① 楽しいから
そりゃ勿論楽しいからですよ!
 
と目を輝かせて語る方。
 
素晴らしいです。
 
元来の目的は、これが正しき創作者の動機の原点ではないでしょうか?
 
誰も考えた事のないような事。
 
誰も感じた事のないような世界。
 
それらが自分の手で創りあげられ、他者に伝わる喜びは格別です。
 
そのプロセス段階の最初の『創造する』という段階は、
 
最も人が苦労もしながら、やりがいを感じれるところではないでしょうか?
 
それを、いつまでも楽しいとモチベーション高く感じながら創作出来る人は、本当にそれだけで才能であると私は思います。
② 憧れからの創作
読む事が好きで、自分の好きな作品に感動して、その原作者さんみたいに、
 
『自分もこんな作品を書いてみたい!』
 
と思いを抱く人は少なくないでしょう。
 
私が特にこのパターンです。
 
これは、創作をする理由で有り、プロセスそのものの過程の事ではないです。
 
自分の作品についてのものではなく、心のスタート地点として抱いた気持ちなのです。
 
なりたい自分は、その先生のような、類似的作品を描きたいのか?
 
それとも、自分は自分としての、新しい作品を創造し世の中に伝えたいのか?
 
これらをハッキリさせなければ、創作そのものの焦点や、着地点がブレてしまい、やる気をなくしてしまい目標に向かって頑張れなくなります。
 
その出発点の気持ちや、どうしたいかを明確にしていくと良いでしょう。
③ 承認欲求を満たすため
もしも、自分が書いた作品の物語やキャラクターが評価されたら!?
 
それらが、漫画になったり、アニメになったり、ゲームになったりでもしたら!?
 
こんなに嬉しいことは無いでしょう。
 
作品は、作者を投影した鏡とまでは言いませんが、本人の気持ちや考え、人生経験、その他全てが反映しうるものとして、それが創作物であると私は思います。
 
自分の好きなもの、思いの丈、伝えたい事や思い、それらは作品のキャラクターに反映されます。
 
作者がキャラクターを愛していなければ、それは、伝わらない形で伝わります。
 
本当に愛していれば、伝わります。
 
自分の気持ち量がそのままその作品に伝わるので、それが伝わった時の気持ちは、
 
『自分が認められた』
 
という思いにきっとなると思います。
 
しかし、これも注意が必要です。
 
承認欲求を手に入れるに、気持ちが向き過ぎると、創作そのものをやることに対しての勘違いが生まれます。
 
どうすれば、いい作品を書けるか? どう書いていけばいいか?
 
の追求が大事であって、承認欲求を得るというのは、こちらも創作そのものの過程の事ではありません。
 
野球で例えると、
 
『ホームランをいっぱい打ちたい』
 
というのは目標であってどうすればいいかの過程の追求ではありません
 
その為に、素振りをいっぱいするのは、目のトレーニングをする、筋力のトレーニングをする。
 
などがプロセスの段階であり、ホームランを打つために必要な事であると思います。
 
気持ちは、スタンドの先のファンや読者などの結果にばかりに目を向けていきすぎると、
 
楽しかったはずの創作や、自分のプロセス段階を曖昧なものにしてしまいます。
④ お金のため
プロとして、書きものをやっている人は、創作物を書く(描く)事で、お金を貰い、生活しています。
 
それぞれの、気持ちの出発点やプロセス段階は違うかもしれませんが、生活そのものが、創作物を書くことで成り立って行くという職業です。
 
プロでなくても、アマチュアや素人の人でも、自身の創作物を様々な形で売ったりして、お金に変わることがあります。
 
こちらも、注意したいのが、
 
お金が目標になりすぎると、そのものの創作がつまらなくなってしまいますので、あくまで、報酬は少しでも受け取れたらいいな。
 
くらいのレベルで考えたら良いと私は思います。
 
⑤ 書きたいことがあるから
自分の頭の中に思い描いている事。
 
『これを伝えたい!』
 
その思いや気持ちを持って、創作に取り組むというのが理由の一つであるという方。
 
これは、凄い立派な事だと思います。
 
①の楽しいからも、創作の過程の事ですし、書きたいことがあるから書くは、義務的ではなく自分の素直な気持ちが出発点になっているので、この気持ちを持って書ける人は本当に幸せものだと思います。
 
この気持ちを持って書ける人は、その作品において、『テーマ』となるものが反映していくと思うので、非常に味わい深く、余韻の残るいい作品になると私は思っています。
⑥ プロ作家になるため(賞を取るため)
こちらは、取りたくても取れない方は、多く存在すると思います。
 
私の例を語ります。
 
私がこの例の一部であり、長年『プロのライトノベル作家になりたい』と思って生きて来ました。
 
今でも、心の片隅でそう思っているかもしれません。
 
しかし、自分はいくつか間違っていました。
 
間違っていた点は、プロのライトノベル作家になりたかったのではなく、
 
自分が好きだった作品の作者さんのようになりたかったと思っていただけなのです。
 
その作品が自分の物だったら?
 
その作品を書いたのが自分だったら?
 
を想像し、それをただ羨ましいと思っていただけだったのです。
 
また、その作品を読む事が好きだった。
 
ただこれだけの可能性もあります。
 
そういった意味で、本気で『ライトノベル作家になりたかった』という訳でなかったのです。

ライトノベル作家というのは、

『ライトノベルを書く』

というのがライトノベル作家であり、それを書いてもいない人が、結果だけを手に入れる妄想を膨らますことに頑張っていただけという事だったのです。

事実自分が今までの十数年間、多くのいい訳をして、実際に応募出来た作品がわずか一本で、一次選考落選というのが、その現実です。


まとめ
① 楽しいから
 
② 憧れから
 
③ 承認欲求のため
 
④ お金のため
 
⑤ 書きたいことがあるから
 
⑥ プロ作家を目指している
 
以上を創作の動機として、解説しました。
 
最後に思うのは、やはり、結果を意識しすぎても、目標と現状のギャップからモチベーションは上がりませんし、もっと考えなきゃいけないことは、結果を出すための
 
『プロセス段階を楽しむ』
 
ことを大切にしていければ、創作はもっと楽しくなり、よりいい物が書けるのではないでしょうか?
 




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