【アニメ感想】ああっ女神さまっ それぞれの翼 13話 『ああっ目覚めてっ! その気持ちっ!』
≪★総合評価☆≫
【キャラ】 ★★★★
【ストーリー】★★
【芸術性】 ★★★★★
【世界観】 ★★
【BGM】 ★★★★★
【オススメ度】★★★★
創作者としての創作的観点から感想を書きます。※ネタバレが有ります。
この藤島康介先生のああっ女神さまっという作品は、日常の出来事から良くある大切なテーマを伝わり形で掘り下げ、ド直球にわかりやすく伝えてくれるのが特徴です。
今回の話は、人生で誰しも経験したことがある『一人で自転車に乗る』です。
言ってしまえば、乗れなかった人が、苦労して、乗れるようになり、嬉しい。
という内容です。
先人達(ベルダンディー)は自転車に乗ることに対する苦労の重要性や、その先に待つ大きな喜ぶを語ります。
しかし、ぶっちゃけこの『努力や苦労』の段階で我々(スクルド)は挫折し、立ち止まり、諦めようとしてしまいます。
スクルドは、同じ年頃の少年、自転車に乗れるせんたろうくんと出会い、自分の努力や傷みを話します。
しかし、せんたろうくんも『同じ痛み』味わっているという共感部分を話し、スクルドの思いに寄り添います。
最終的には、せんたろうくんの『何か頼っていたら、いつまでたっても乗れないぞ』の言葉とともに、スクルドは自分の力で、自転車漕ぎ乗れるようになります。
お姉さま(ベルダンデイー)と一緒に自転車に乗るを叶えるのです。
この作品をクリエイターとして、参考になった感想部は、
テーマの『日常のよくある成功体験』を、真っすぐに伝わる形で描くことって、十分すぎるほど面白く人を満足させ納得させている。
ということです。
私は創作において、『これは斬新じゃない』、『これはありきたりだ』と吐き捨てしまうことが有ります。
しかし、その作品媒体の売りや、セールスポイントがどこに存在するかで、どんなに斬新でもなく、ありきたりな作品であっても、十分に成り立つということです。
これは、ああっ女神さまっの作品を馬鹿にしている訳ではありません。
むしろ日常を切り取ったよくあるテーマから感動を伝えるという、原作者、スタッフの高いクオリティに支えられている、ということです。
BGMは穏やかで、心をうつし、絵もキャラデザも綺麗で美しく可愛い。
クリエイターとして『斬新でなくても伝えたいテーマをしっかり描けば感動は与えられる』
という事をこの作品から物凄く感じました。