【プロ野球 横浜】プレーオフファーストステージ最終戦で『代打藤田は正解だったのか!?』徹底解説

[HOME]

シチュエーション
・ファイナル進出のかかるプレーオフ三戦目
 
9回裏1アウト満塁
 
・3対2で1点ビハインド
 
・ベンチに残っていた野手
 
  ・藤田一也
  ・大田泰示
  ・柴田竜拓
  ・嶺井博希
 
・阪神対戦投手は右投げの湯浅
 
結果

セカンドゴロ併殺打 ⇨ 試合終了

そもそも正解とは?
ファンが求める最低限は、1点ビハインドのこの状況で、
 
確実に1点を取り、同点に追いつくことであると私は思います。
 
しかし、それは結果の上での話。
 
今回の結果が、ダブルプレーであったことが大きく問題となっているわけで、
 
あの場面で、もしも藤田が同点に追いつく確率のほうが低かったとしても、タイムリーもしくは、犠牲フライなどの最低限の活躍していれば、誰もこの起用を問題視することはなかったでしょう。
 
ファンが重要視しているのは、結果であって、悪い結果のみ言及されてしまいますが、
 
その重要な『確率』の部分として、代打藤田が正しかったのかを考察致します
 
 
 
 
 
起用についての考察
あの場面、4人の野手が残っていました。
 
4人の今シーズンの成績は以下の通り
 
2022年成績

嶺井博希(右打ち)⇨打率.205 打席262 本塁打5 打点30 併殺打10 犠牲フライ2

柴田竜拓(左打ち)⇨打率.195 打席198 本塁打0 打点1 併殺打3 犠牲フライ0

藤田一也(左打ち)⇨打率.250 打席40 本塁打0 打点5 併殺打1 犠牲フライ0

大田泰示(右打ち)⇨打率.278 打席153 本塁打5 打点18 併殺打4 犠牲フライ1

成績だけで言うと、藤田か、大田かという場面ですね。

嶺井は、控え最後の捕手なので、先発で戸柱、途中交代で控え捕手の伊藤を起用しているため、ここでは使うことには、抵抗がありますし、延長も視野にいれて、残しておきたいところなので、嶺井は使えないと判断されるでしょう。

柴田は、ディフェンスの人で、今シーズンは200打席近く出場するも打点1、犠牲フライも0、ここで打棒に期待するのは難しい。守備起用では内野は自在に守れるので、ここで使うことはないでしょう。

とすると。

やはりニ択。

藤田一也』か?『大田泰示』か?

となる訳です。

確率についての考察
気になるどちらが、高い確率で結果を残せていたか?
 
という点です。
 
まずは、代打成績のデータから。
 
 
藤田一也の代打成績

打率.276 29打数8安打 

大田泰示の代打成績

打率.120 25打数3安打

この代打成績から言うと、大田より藤田という見解になるのでしょう。

しかし、このデータに信憑性があるのか?

という話です。

1打数1安打は10割打者ですが、年間10割打つ訳ありませんよね?

大田選手の代打打率は、低いですが、

年間143打席たってたら、、、、打率.120という数字になると思いますでしょうか

私は思いません。

データは裏付けや、その証明の一部に過ぎず、試行回数の少ないデータは、我々が思う『信憑性のある定量的なデータにはならない』

と私は思います。

ならば、どういうところに、正解が存在したか?

では正解は???
『 結果は正解ではなく結果は答えの一部でしかない 』
 
あの場面、確率が藤田の方が高かったとしても、勿論打てない事は、当然あるでしょう。
 
事実最悪の結果が出てしまいました。
 
逆に、大田の方が確率が低かったとしても、大田が打つこともあるかもしれません。
 
問題視されているのは、結果でしかなく、純粋な確率で、
 
『本当に確率が高かったのはのは、どちらか?』
 
が、元来正解となるはずです。
 
その選手を適格に選定したつもりで、三浦監督は
 
『代打藤田』
 
をコールしたはずです。
 
 
 
本当の確率はどういう割り出し方なのか?
私が思う本当の確率の割り出し方は……
 
サンプルはありませんが、全く同じ対戦相手、同じ投手、同じシュチュエーション
 
それで、200打席近くやれば、
 
おおむね信憑性のある定量的データは観測できるでしょう。
 
しかし、それは不可能。
 
それがわかっていれば、こんなに問題となることもありません。
 
そして、選手の性格による心理状況などを数値化することは、結果でしか証明はできません
 
この場合、過去の類似局面のデータを参照し、抽出し、割り出すことが、一番近い方法なのでは?
 
と私は考えます。
 
なので、代打だけの成績だけを抽出し、
 
『藤田の方が高いから……代打藤田!
 
はあまりにも、雑すぎる根拠だと思います。
 
私は、カープファンなので、藤田選手、大田選手の細かな性格や特徴までは存じませんが、
 
あそこで重要なのは、
 
1.選手自身がどういう気持ちでいたか?
 
2.湯浅に対して、タイミングが合いそうなのはどちらだったのか?
 
3.併殺打、犠牲フライ、タイムリー、四球、スクイズで同点以上がどのくらいの確率があったかの推測
 
これらが重要だったと思います。
 
1の場合だと、気持ちの上でプラスに働いているのは、私は、
 
『藤田だと思います』
 
これは精神論ですが、藤田は元々横浜の選手。そして今年帰ってきた。
 
大田も横浜移籍初年度ですが、ファンから愛されていて、この局面燃えるのは、藤田でしょう。
 
それをプラスと捉えれれば、藤田なのかなと思います。
 
その気持ちが空回りするというのであるかもしれないなら、それは横浜ファンの方が詳しいでしょう。
 
2の場合だと、
 
これは、大田だと思います。
 
若さを考えても、試合数を考えても、目が肥えているのは、大田でしょう。
 
ストレートに対する対応力は、普段試合に出ている大田の方が期待できると思います。
 
特に、湯浅は真っすぐが速いので、力負けしないように、振れることが大切なので、そこは大田に軍配があがるでしょう。
 
3の場合も、私は、
 
大田を推します。
 
併殺打の数は、通算すると大田が80で藤田が63です。
 
ですが、あの場面だと打球の角度が上がりやすい方がゲッツーは少ないでしょう。
 
三振は勿論大田の方が確率は高いですが、
 
1アウトなので、最悪三振でもまだ、二の矢は打てます。
 
なら大田の方があの場面で言うと、ゲッツーになりづらいでしょうし、足は年齢面を考えたら大田の方が速いと思われます(※推測的で申し訳ないです)
 
犠牲フライの確率も、大田の方が高く、おそらくですが、得点に結びつきやすいのは大田でしょう。
 

結論

たぶんだけど…………
 

『代打大田泰示』

が確率でいえば、正解かという私の見解です。

ですが……

しかし……

結局野球って……ぶっちゃけ……

エンターテイメントなんよ!

なので、どっちが正解だったとか。

どっちが、間違いだったとか。

それらを考えることに、熱くなれたり、感情を動かされたり、

その物事そのものに凄く

価値があるんよ!

と私は思います。

なんで、確率を無視して、

野球人としては、

わたしは、

『代打! 藤田!』

の起用をした三浦監督を、

徹底支持したいと思っています!

今後も、野球界発展のため、面白い試合がどんどん展開されていくことを願います。

[HOME]